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【与謝野晶子記念館】特別資料展示「与謝野晶子と鳳家の人々」

 

与謝野晶子記念館 

特別資料展示「与謝野晶子と鳳家の人々」を開催

~晶子直筆で最古、19歳の未発表短歌を含む初公開書簡を展示~

 

 

さかい利晶の杜では、平成30年5月23日(水)から6月18日(月)まで、与謝野晶子記念館にて特別資料展示「与謝野晶子と鳳家の人々」を開催します。

今回の展示では、晶子が堺時代に兄秀太郎の妻玉枝に宛てた書簡などを秀太郎のご遺族の御協力により初めて公開します。

 

 

 

 

書簡は、ご遺族から借り受けたもので、堺時代の晶子が、東京にいる兄秀太郎の妻玉枝に宛てたものです。

与謝野晶子倶楽部会長の太田登・天理大学名誉教授のご協力を得て読み解いたところ、その内容や貼ってある切手(2銭)などから、明治31年(1898年)7月11日、晶子19歳の夏に書かれたものと推定でき、これは直筆で最古のものと言えそうです。

 

当時の晶子が詠んだ未発表の歌【下記】も含まれております。晶子の堺時代の直筆歌は、多くが戦災で焼失しているため本当に貴重な資料です。

 

和歌『よひよひに 天の川なみ こひながめ 恋こふらしと しるらめや君』

 

 

 

与謝野晶子(旧姓:鳳志よう<ほう しよう> 明治11年<1978年>~昭和17年<1042年>)と兄の鳳秀太郎(ほう ひでたろう 工学博士)は、晶子の結婚を境に義絶状態だったと伝えられており、結婚する以前の晶子の堺時代の兄妹関係についてもほとんど知られていませんでした。

兄秀太郎が晶子に与えた文学的影響についてはほとんど知られていませんが、それは小さくないものでした。書簡の内容からは、堺時代の晶子と兄の秀太郎・義姉の玉枝をはじめとする鳳家の親しい交流の様子がうかがえます。

 

ぜひ、ご観覧ください。