企画展「福岡道雄 静かな前衛」2024年7月6日-9月1日(終了)
「先は見えているか?」と前衛であることを自身に問い続けた、堺出身の彫刻家・福岡道雄。
2023年11月15日に87歳で逝去された福岡氏を偲び、堺市内では初めてとなる個展を開催します。
企画展
「福岡道雄 静かな前衛」
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本展では、堺市の収蔵品をはじめ、堺市及びその周辺にまつわる彫刻や、「何もすることがない」という60年代の問題意識が回帰した文字シリーズ等の作品を展示します。
「僕達は本当に怯えなくてもいいのでしょうか」という作家の言葉に代表される時代への危機感が、混沌とした2020年代を生きる私たちにも通底することを提示します。
▶対談映像
2017年に国立国際美術館「福岡道雄 つくらない彫刻家」展を企画された福元崇志さん(国立国際美術館主任研究員)と、コミュニティデザインに取り組む山崎亮さん(株式会社studio-L代表)の特別対談を公開しています。
※2024年8月31日(土)に開催を予定していた対談が台風の影響により中止となったため、会期終了後に収録した映像です。
▶館内
(撮影:綱島卓也)
▶展示室内
(撮影:加納俊輔)
▶記録集
発行日 2024年9月13日
グラフィックデザイン 綱島卓也
撮影 加納俊輔(展示室)、東泰秀(茶室)
印刷 株式会社サンエムカラー
仕様 A2十字折り
▶メディア掲載情報
産経新聞 日常を芸術に昇華、前衛彫刻家の足跡たどる 「さかい利晶の杜」で福岡道雄の回顧展
神戸新聞 「つくらない彫刻家」の軌跡 独自の表現方法模索、風船状の作品など16点 福岡道雄展
毎日新聞 思索の果て、漂う不穏 「つくらない彫刻家」の軌跡 堺で福岡道雄展
ICA Kyoto 文化時評27:福岡道雄 静かな前衛@さかい利晶の杜「何をしてもよかった」(文:清水穣)
作家略歴
福岡道雄は1936年大阪府堺市に生まれ、中国にて幼少期を過ごし終戦後帰国。堺市立工業高等学校を卒業後、大阪市立美術研究所にて保田龍門らに出会う。関西を拠点にしながら、国内外の美術館や画廊にて作品を発表する。2005年「つくらない彫刻家」を宣言、独自の表現方法を晩年まで模索し続けた。
1936 大阪府堺市に生まれる
1955 堺市立工業高等学校建築科卒業
1958 白鳳画廊(大阪)にて初個展 《SAND》シリーズを発表
1977 第8回中原悌二郎賞優秀賞受賞
2005 個展「腐ったきんたま」を最後の個展とし、「つくらない彫刻家」を宣言
2014 ヨコハマトリエンナーレ2014(横浜美術館)に出品
2017 回顧展「福岡道雄 つくらない彫刻家」国立国際美術館
2019 Art Basel Hong Kong (香港)に出品
2023 11 月 15 日逝去 享年 87 歳
主著に『何もすることがない 彫刻家は釣りにでる』(1990年)、『つくらない彫刻家』(2012年)、ともにブレーンセンター刊行
開催概要
【会 期】
2024年7月6日(土)~9月1日(日)
【時 間】
9:00~18:00(最終入館17:30)
【会 場】
2階企画展示室、「さかい待庵・無一庵」
【入館料】
■企画展示室
〈大人〉300円 〈高校生〉200円 〈中学生以下〉無料
※「千利休茶の湯館」「与謝野晶子記念館」の観覧券でご覧いただけます。
※障害のある方とその介助者、堺市内在住の65歳以上の方(要証明書)は無料です。
■「さかい待庵・無一庵」
入館料に別途300 円要
開室時間 10:00~18:00
①「さかい待庵ツアー」…「さかい待庵・無一庵」をスタッフがご案内します。
参加時間 10:00、11:00、13:00、14:00、15:00 からご案内
所要時間約30 分、各回定員10 名
申込フォーム(https://www.sakai-rishonomori.com/taian-entryform/)より事前予約可
②見学のみの場合
見学時間12時、16 時、17時台/各00 分、20 分、40 分 からご案内
所要時間15 分、各回定員5 名、 当日予約のみ
【主 催】
堺市立歴史文化にぎわいプラザ さかい利晶の杜
指定管理者SAKAI縁プロジェクト(大阪ガスビジネスクリエイト株式会社)
【協 力】 堺市
関連企画
■立礼茶席にて作品をイメージした和菓子をご用意します
期間:2024年7月下旬/8月中旬
料金:大人800円、高校生700円、中学生以下600円
■対談
日時:2024年8月31日(土)14:00 – 15:30 ⇒台風接近のため中止となりました。
場所:さかい利晶の杜
登壇者:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)、山崎亮(株式会社 studio-L 代表)
料金:参加無料