【千利休茶の湯館】千家十職の茶道具-水指
千利休茶の湯館の展示替えを行いました。
千家十職とは、千利休を祖とする三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)の家元が使う茶道具を主に制作し、
「利休形」と呼ばれる利休の美意識を反映させた型と技を守り伝える十家の工芸家集団です。
千家十職のなかから、土風炉・焼物師である十七代 永樂善五郎の水指を展示しています。
十七代 永樂善五郎《瑞雲ニ鶴水指》堺ライオンズクラブ寄贈
本作は、季節を感じさせる絵画的表現が特徴です。
早朝のまだ冷たい空気が感じられる時間帯の清々しい気配を背景に、
春の朝のような軟らかさのなかを鶴が力強く乱れ飛ぶ様子がリズムよく描かれています。